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Brother Cycles [THE ALLDAY SSCX] スパイシーな私情車できました

Brother Cycles [THE ALLDAY SSCX] スパイシーな私情車できました

こんにちは
テンプラサイクルのゴウです。

いよいよスギ花粉シーズン到来ですね。
年年、飛散量が増えてるとメディアは報じますが、自分は年を経るごとに症状が軽微になっている印象。
これが「慣れ」ってやつですかね。

 

「慣れ」といえば、自分が現在所有している自転車は4台中3台が10~24段の多段変速ギア付きで、速く、楽に、長く走れる自転車ばかりで、自転車の使い方は研ぎ澄まされてきていますが、その一方で多段変速の快適さに慣れきった自分に「本当にそのままで良いのか?」と漠然とした不安もあり、マンネリ化した現状にスパイス的な自転車が欲しいと思い始めました。
自転車屋がこういう気分になった時は決まっている。

そう。
増車です。
自転車を組もう。

 

 自転車を新しく組むにあたって手持ちの自転車、特に通勤や長距離ツーリングで使っているBrother Cycles [KEPLER]と真逆の使い方を想定しました。
長距離ではなく短距離、ディスクブレーキではなくリムブレーキ、アップライトではなくレーシングポジション、多段変速ではなくシングルスピード。
そんな自転車テンプラサイクルで扱いあったっけ?

 

有ります。
それはBrother Cycles [THE ALLDAY]

 

Brother Cyclesの初期からラインアップにあるシングルスピードモデル[THE ALLDAY]
固定ギアでピスト化するも良し、フリーギアでシンプルコミューターも良しの万能自転車。
海外や日本国内で[THE ALLDAY]に乗っている人たちの多くが、コミューター(町乗り)またはシングルスピードツアラー(長距離旅行)として使っているのをSNSごしに観測していましたが、自分が使うならどうしようか?と考えて出した結論がコレでした。

 

 

 

 Brother Cycles [THE ALLDAY "SSCX"]

 

ゆったり、まったり、マイペースで走ることが許されない「レーシング」的な組み方や乗車姿勢にしたTHE ALLDAY。
 短距離だけ高速で、身体への負担は考慮しない前提。
サドルからハンドルまでの落差は90mm以上と、自分が所有する自転車の中で最も乗車姿勢がキツい自転車になってしまいました。

 

 

 

 

 使用したパーツは手持ちのUSEDパーツと新品を組み合わせた構成で、ホリゾンタルデザインのフレームに、オールシルバーのホイールとブレーキでクラシック要素を残しつつ、他のパーツはほぼ黒。
モダン過ぎず、クラシック過ぎず、な外見を想定してパーツを選びましたが、出来上がってみると結構クラシック寄りになってしまったな。
というのが組んでみての感想です。

 

 

 

 

 

ホイールはテンプラサイクル社長の私物ですが、使う予定がなさそうだったので勝手に取り付け。
ちゃんと値段を聞いていなかったので、いくら給与から天引きされるか震えています。
ハブはサンツアー シュパーブプロ。
25年くらい前のハブですが、メンテナンスすれば今でもスルスル回ります。
日本の自転車産業が活き活きしていた時代の部品は、年月を経ても変わらぬ魅力と手を加えれば今でも趣味の自転車では使えるスペックの高さ。
良いものは良い。
リムは現行であるSUN XCDのリム(ALEX RIMS製)、性能と価格のバランスが良いリムだと思います。


タイヤはコレしか考えられなかった
[Rene Herse Cycles "Steilacoom Pass" 700×38c]
もちろんケーシングタイプは頑丈な方のエンデュランス。
自分含め何人かに試乗してもらった結果、ブロック有りのタイヤなのに非常に良く転がるタイヤということがわかりました。
見た目はブロックタイヤなのに転がり方はスリックタイヤのよう。
まだそれほど走ってないですが、恐ろしいスペックの片鱗を体感しました。
もう少し乗り込んでタイヤ単体のレビューも書きます。

 

 

 

 

ブレーキは制動力重視でPAUL 。
お値段的には最高級の部類に入る[PAUL Mini Moto Vブレーキ] を使ったのは、カンチブレーキより制動力が欲しかったことと、ポリッシュのブレーキを付けたかったので必然的に[Mini Moto] 一択になりました。
シマノやTRPのミニVブレーキも優秀ですが、その優秀さ故に自転車が真面目過ぎる仕様になってしまうのでPAULにすることで真面目さを回避しました。
(PAULが不真面目というわけではありません)
結果、よりクラシックな外見と、外見に見合わぬ強力な制動力を得られました。

PAULのブレーキは外見や制動力だけでなく、ブレーキを動かしているバネの力を細かく調節できるので、軽い動作で止まれるのもとても調子が良く、ライド中のストレスを減らし心の安寧を得ることができます。

 

 

 

 

 サドルはオンロード・オフロードの車体問わず合わせられる[Selle Itaria FLITE1990] 
実は自転車屋16年やっていて初めて自分の自転車にFLITE付けます。
コレは以前から付けてみたかったサドルですが、なかなか入荷がなく二の足を踏んでいたところ、たまたま入荷があったので飛びついたわけです。
乗ってみると、愛用者が多いのも納得の座り心地。
クッション薄めのレーシーな外見も自転車のコンセプトに合っていて良い。
サドルに乗っている、というより「サドルを跨いでいる」ような感触で、脚が動かし易いです。


シートポストはいつものトムソン。
グレードはELITE。
オフセットは0mmで前乗り仕様、長時間のライドでは腰や肩にかかる負担は計り知れないですが、もともと長距離・長時間のライドで使う予定はないのでコレで良いんです。
アルミ製のシートポストはトムソン以外にもありますが、使っていてサドル位置が下がったり、固定がズレたり、割れたりしたことが無いのでトムソンを使い続けてます。

 

 

 

 

 クランクもお初で使う[EASTON EA90] 
黒いクランクで、クラシック過ぎず、お手頃価格で、お値段に対して適切な性能のクランクとなると選択肢はかなり狭まります。
アルミ製で30mm径のスピンドル(軸)なので、かなりガッチリ感有り、クロモリフレームの撓みが味わえます。
パワーでガシガシ漕ぎたい自転車乗りにオススメのクランク。
初めて使うのに、以前から使っていたような感触があるのはマスプロならではかもしれません。
カーボンクランクや高価なアルミクランクほど気負わず使えて、見た目も性能も良いクランク。
フロントシングルの状態で使っていますが、自転車の仕様によってはフロントダブルも可能です。

 

 

 

 

SSCXならではのフリーコグは[KUWAHARA Diavolo Freewheel]
108ノッチのラチェットで、クランクがほぼどの角度でも踏み込めます。
コレも使うのは初めてのパーツで、今までは「音がうるさい」が第一印象でしたが、使ってみるとラチェット音よりギアの掛かりの良さが光ります。
どこでもペダルが踏み込める感触はオンロードよりオフロードでメリットがありますが、SSCXというオフロード走行を想定した自転車に付けると整合性が取れていると思います。

 

 

 

 

 

ヘッドパーツはクリスキング。
前乗りの荷重をガッチリ受け止めて、永くスムーズな回転を維持できるのはクリスキングくらいかと思います。
定期的なメンテナンスは必須ですが、ある程度使うと価格以上のパフォーマンスがあると気がつくChris King氏の哲学が詰まったヘッドパーツ。
自転車を使う頻度が多い方、RADにWILDにガツガツ自転車に乗る方、自転車に愛着を持って永く使い続けたいと思う方に向けたヘッドパーツ。
無用なトラブルや、後で交換する手間や費用を考慮するなら、最初から壊れにくい良いパーツを使っといた方が良いと思う派です。
KINGロゴの向きに関してはノーコメント。



ハンドルとステムは余っていたWHISKY Parts Co.の物。
一先ずで付けた部品なので、今後変更の余地があります。
ブレーキレバーはシフトレバーが壊れたやつを、ブレーキレバーとして転生。
そんな感じでTHE ALLDAY "SSCX"が完成しました。
ちょっとそこまでピュンと移動するための自転車。
街乗りだけでは正直オーバースペックなので、草レースくらいならシクロクロスのレースも出てみたいですね。

 

 

 

 

今までは使い方から逆算して自転車やパーツを選ぶことが多かった自分ですが、初めて「自転車を使う選択肢を増やす」ための自転車。
THE ALLDAYで多段変速に慣れきった身体に喝を入れつつ、シングルスピードならではの遊び方を模索していきます。
この自転車はテンプラサイクルの店頭に置いてありますので、試乗など気軽にお声かけ下さい。

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