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自転車屋スタッフが自費でENVEのパーツを購入した結果、

自転車屋スタッフが自費でENVEのパーツを購入した結果、

こんにちは
テンプラサイクルのゴウです。

唐突ですが、自転車部品メーカーの[ENVE]ってご存知ですか?
当店のブログを読んでくれている自転車沼に片足を突っ込んでいる方、両脚突っ込んでいる方、全身埋まっている方なら聞いたことはあるメーカーかと思います。
ENVEはカーボン製の高品質、高性能な自転車パーツを作っているメーカー。

自転車趣味というニッチな趣味にハマり続けていると、機材に拠るライドへの影響を少なからず感じてくるようになるもの。
「もっと速く、もっと軽く、もっと快適に」
使う人や目的によって求めるものは異なりますが、「速く走りたい」「自転車を軽くしたい」という目的なら、必然的に自転車本体やパーツはカーボン製のものが選択肢に入ってきます。
現在、様々なメーカーがカーボン製の自転車やパーツを販売しており、価格もピンキリ。
似たような見た目の物も多く、正直どのメーカーの物が良いかなんて使ってみないとわかりません。

 

自分の話に戻りますが、一昨年くらいから徐々に「速さ」や「快適性」を重視するライドスタイルに変わり、自転車もパーツもカーボン製を使うようになり、昨年ついにENVE社のホイールとハンドルを自費購入するに至りました。
ENVEのパーツを選んだ理由は、以前使っていた事があるとか、一緒に走る周りの人たちの使用率が高いからとか、ツールドフランスを走るプロチームが使っているからとか、見た目が格好良いからとか、捻り出せばいくらでもそれらしい理由がありますが、一番の理由は今のライドスタイルにENVEのパーツを合わせたらどうなるか、

「興味があったから」

興味本位といえばENVEのパーツの価格を知っている方や、競技で自身の限界を超えるための機材として使っている方から呆れられそうな理由ですが、競技志向ではない一介の自転車乗りとして、ENVEの最高級のカーボン製自転車パーツがどれだけの効果があるのか(お財布へのダメージ含め)試してみたかったというのが本音です。

 

 (My Warbird Carbonロールアウト時の状態 斑尾高原)

 

 

(現在のMy Warbird Carbon)

  

ENVE社のことを簡単に紹介すると、
16年ほど前にカーボン製自転車部品に情熱をかけるサイクリストやエンジニアから生まれたメーカーで、モットーは

「Strong, Light, Stiff, and Aero」

それまで市場にあったカーボン製の自転車部品より、強くて軽くて硬く空気抵抗の少ない部品を作るという目的は今も変わっていません。
特にアメリカの本社で生産されているカーボンリムの耐久性には定評があり、創業初期のカーボンリムはロードレースだけでなく、トラック競技やサイクロクロスレースなどでも使われて、その性能が実証されたのでした。
自社での速やかな研究開発と、先端技術を積極的に取り入れて来た結果、現在のENVEのブランド価値と製品への絶大な信頼があります。

 

マイファーストENVEのことを話させてもらうと、最初はカーボンリム以外のENVEパーツを使用した自転車を組んだのが10年ちょっと前。
見た目が格好良いという理由で、当時乗っていた自転車に勢いで導入したのを今でも覚えています。
その自転車はクロモリ鋼製のフレームでしたが、良くしなるフレームと対照的にENVEのコクピット周りが異常に硬い仕上がりだったことを記憶しています。
乗り方と自転車本体、合わせるパーツがチグハグすぎてライドが楽しくなくなり、結果その自転車は手放すことになりました。
ENVEへの憧れと良い部品を掛け合わせれば良い自転車になるはず、という謎の自信が崩れてから自分には何の自転車や部品が合っているのだろうか、と模索する日々でした。

 

 

 

 

 

それから10年経ったらカーボンフレームの自転車に乗るようになり、ホイールもカーボン製にしたらどうだろうか?
ENVEのパーツを使ったらどんなライドができるか?
どんな走り方に変わるか、など考えていたら良いご縁があり現行の一世代前のモデルですがENVEのホイールになりました。
周りのENVE使いの自転車乗りの方々は、何年もENVEを使い続けていて、高強度な練習やタフなロングライドでも使い倒していて、この使い方で何年も使えるなら!と不安が減ったのも多分に影響あります。

 

 

半年くらい前に導入したホイールはENVE SES4.5 AR Disc(USED)
モデル名のSESはSmart ENVE System(=空力性能が良いシステム)の略で、4.5はリム高さ、AR= All Road、Disc=ディスクブレーキ、って感じの特に捻りのない合理的なネーミングです。
現行モデルとの違いは見た目ではデカールのデザイン変更しかなさそうですが、中身は設計を見直し軽量化と空気抵抗減を達成。
耐久性をそのままに性能を上げるのは、並大抵のことではありません。

 自分の使っているホイールの使用感は簡単に言うと、

「速い」

「あまり横風が気にならない」

「頑丈」

 ENVE社のモットーそのままの感想しか出てきませんが、本当に体感するものはシンプルです。
速さは時速35km以上の速度の持続が楽なので速いと表現しました。
横風の体感は以前使っていた高さ25mmくらいのリムの倍以上の高さなのに低いリムで走ってる感じ。
さすがに急な突風だと煽られます。

頑丈さは以前、大弛峠のグラベル下りで大きめの石がリムにヒットして「ガンッ!」とすごい音がしたので終わった…と思いましたが、表面に薄っすら傷が付いただけで無事だったり、先日のMKBスーパー林道で未舗装の段差に気が付かず、前輪からまともにリム打ちした時も終わった…と思ってもリムはほぼ無傷でした。(タイヤには傷が付きました)
自分の使い方はどちらかというと荒い方ですが、グラベルやダートロードでガシガシ使ってトラブルが起きないのは頑丈さに依るものと信じずにはいられません。
Warbird Carbonのフレームと同じく、ENVEのホイールもホイールが壊れる前に自分自身が壊れそうなくらい頑丈な印象があります。

 

 

 最近導入したENVE SES ARハンドルバーもとても調子がが良く、購入時はクレジットの支払いに震えたものの、使ってみるとやはりこのハンドルに換えて良かったと言うのが本音です。
何が良いのかというと、ライド中に体力をセーブできる幅が広がったのと、グラベルライドでの安定感が増えたことでよりライドを楽しめるようになったからです。


「楽しくなければ意味がない」


とはSalsa Cycles創業者ロス・シェーファー氏の格言ですが、自転車に乗っている時に楽しくなくて、それが機材で解決できるなら自転車を乗り換えたりパーツを交換することはとても意味がある事だと思います。
自分の場合は、良いライドクオリティはQOL向上に繋がるので、不満や不安を抱えたまま自転車に乗りたくありません。

 

 

 

ハンドルバー自体の性能でいうと、上ハン部は扁平な形状で登り坂で上体を休ませる時に手を添えるくらいの力でも安定して、呼吸を整えたり休んだりできます。 
ENVEのAeroハンドルバーと比べても、扁平部分の厚みが薄いのでグラベルライド時には振動吸収に貢献してるようです。

 

 

 

 

下ハン部はENVE社の説明ではあえてフレキシブルな設計にしているそうですが、それでも十分な剛性感は感じられ、12°くらいのフレア角は上ハンから下ハンへの持ち替えを楽にして、アナトミック形状のドロップ部はグラベルの急な下り坂でもしっかりブレーキレバーを握れる形状です。
以前使っていたENVEのコンパクトドロップハンドルは、他のメーカーのカーボンドロップハンドルと比べても硬い印象でしたが、このSES ARハンドルバーはそれより柔軟な印象。
といっても変にグニャグニャする感触は無く、適切に振動吸収している感じがします。
ロードバイクでガシガシもがいてスピードを出したい方には物足りないかもしれませんが、ロングライドやグラベルライドのお供には向いているハンドルだと思いました。

 

 

 

 

 

昨年はホイールとハンドルバーをENVEにしたことで自転車(Warbird Carbon) に乗るのが一段と楽しくなった年でした。
ENVEのパーツは高価です。
ただし使う自転車乗りによっては、その効果は価格以上のものがあるのも事実。
良い自転車やパーツを使ってのライドは、より良いライド経験を得られ、ライドの可能性を拡げてくれる物かもしれません。
高額な機材はコンペティションレーサーの専用品と思っていた時期もありましたが、ENVEのホイールとハンドルを実際に使って、高額な機材はレーサー向けの物もあるが、自分のようなエンジョイ勢にもかなりの効果があるものという意識に変わりました。

 

 

ENVEのパーツに換えた結果、自転車に乗るのがより楽しくなりました。
やはり「楽しくなければ意味がない」ですね。

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