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初めてには”鉄”推し

初めてには”鉄”推し

こんにちは
テンプラサイクルのゴウです。

以前、当ブログで[Steel is Real] について書きました。
自分のクロモリ偏愛のことはいったん横に置いて、今回はスポーツ自転車を初めて購入しようと検討している方に向けて「クロモリ鋼などの鉄製自転車をオススメしたい」ということを書きたいと思います。

 

テンプラサイクル推しメーカーのBrother Cycles、このThe Alldayというモデルはシングルスピード(変速ギア無し)のモデルだが、毎日乗っても問題ない耐久性と多用途のカスタムに対応した汎用性がある。

 

 

 

そもそもスポーツ自転車と言ってもジャンルは多種多様。
ロードバイクでもマウンテンバイクでもグラベルバイクでも、それらのジャンルの中にさらに細かくジャンルが分かれており、ガンダムでいう「ザク」や「ジム」のような様々なジャンルの自転車があります。
そして極端に言えば、どのジャンルの自転車でもクロモリ鋼などの鉄製自転車は存在します。

ただ現在では鉄製自転車がレースなどの競技で使われる場面は、日本の競輪やBMXなど自転車競技全体では少数派なのが現状。
ロードバイクやトラックバイク(ピスト)のレースではカーボン製の自転車が9割以上で、マウンテンバイクでもカーボン製やアルミ製の自転車が競技では主流。
どのジャンルの自転車でも、順位を競うレースに出るならカーボン製かアルミ製の自転車がオススメです。

 

Salsa Cyclesのカーボンアドヴェンチャーバイク[Cutthroat] も元々長距離オフロードレース向けに開発された自転車。
バイクパッキングやツーリングなどのサイクリングでも十分な性能を発揮し、万能に使える一台。

 

 

では鉄製自転車の活躍する場所は何処かと言うと、「サイクリング」や「コミューター(通勤通学車)」が最適だと思います。
昔はロードバイクやマウンテンバイクも鉄製でしたが、時代の流れや素材の進化により競技向けの自転車は最新の素材に変わっていきました。
一方、競技から離れた趣味としての自転車は、丈夫で、再溶接など修理が可能で、リーズナブル(安いという意味ではない)な鉄製自転車が生き残り続けました。

この「丈夫」「修理可能」「リーズナブル」というのは自転車趣味において重要だと思っていて、一時的な利用ならともかく、何年も使う予定の自転車がすぐに壊れたら困りますし、乗り手の使い方に応じた価格や性能というのも短期的に見るより長期的に見てメリットがあるものを選んだ方が良いはずです。

良いものを手入れして永く使う

というのは先人からの知恵ですが、現在の超短期消費社会にとっては時代に逆行する考えかもしれません。
それでも現在のあらゆる物やサービスの価格上昇を鑑みると、節約という観点でも「永く使える自転車」というのは理に適っていると思うのです。

 

 

以前乗っていたパナソニック社製クロモリロードバイクは30年以上前のフレーム。中古で譲り受けた時も何人ものオーナーを経ていましたが、年式を感じさせないスムーズな乗り心地でした。

 

このPRESTOの競輪フレームもBB付近のパイプが疲労破壊で溶接部が壊れたため、両国のJ.D Cycletechで再溶接したもの。
鉄フレームならではの安価な修理は、一台の自転車にずっと乗り続けたい人にとって大きなメリットになる。
アルミやカーボンやチタンなどのフレームも修理できないことはないが、元々の強度が出なかったり、修理費用が高額になる。

 

 

いろいろ書いたところで本題の「初めてのスポーツ自転車に鉄製の自転車をオススメする理由」を3つ挙げたいと思います。

 

1. 基準点となる自転車

スポーツ自転車を初めて購入するとき、重要なのは「自転車で何をしたいか
鑑賞目的ならどの自転車でも問題ありませんが、自転車に乗って何かをするなら、何をしたいかある程度決めておいた方が車種を絞りやすいです。
鉄製自転車はレースこそ向きませんが、サイクリング、ロングライド、ツーリング、コミューターなど幅広い使い方の基準点となり得ます。
鉄製の自転車はカーボン製やアルミ製の自転車と比べ、重量は重いですが耐久性があり、パーツ交換による軽量化も体感しやすいです。
自転車で何がしたいか、あまり定まっていない方でも鉄製自転車から始めて、どんな乗り方が自分にとって楽しいか探してみるのも良いと思います。

 

 

グラベルライドで速く走りたいならカーボンやアルミ製のフレームもオススメですが、MTBやBMXの様に多少ヤンチャに走るなら鉄製フレームなら自転車のことを気にせずライドを思い切り楽しめる。
何かあっても直せる、というマインドは走りの余裕になります。

 

 

2. 流行に流されない

鉄製自転車というと一般的に軽快車(ママチャリ)や昔のスポーツ自転車を想像する方もいると思います。
鉄製自転車は150年ほどの歴史があり、特にホリゾンタルデザインと呼ばれるダイヤモンド型のフレーム形状は100年以上変わらずにある完成された形とも言えます。
現行の鉄製スポーツ自転車も流行に則ったものもありますが「鉄」という性質上、モダンになり過ぎないという見た目や性能があります。
最新性能でモダンな見た目の鉄製自転車も存在しますが、永く使えて流行に流されない鉄製自転車は昔から変わらないデザインのものが多いです。
そこそこクラシックな見た目の自転車は、スポーツ自転車でも普段の服装で違和感なく乗れますし、毎日どこへでも乗って行ける可能性があります。
常に流行を追いかけて消耗しない為にも、肩の力を抜いて付き合える鉄製自転車はスポーツ自転車の入門としてオススメです。

 

 



日東福島工場の事務所前に置かれていた50年以上前のRene Herse Cycles
ダイヤモンド型のフレームは普遍的な魅力がある。

 

 

 3. リーズナブルである

リーズナブルな価格というのは値段が安いというわけではなく、適正または適切な価格という意味。
鉄製自転車は品質によりあきらかに価格の差が出ます。
もちろん他の素材の自転車でも品質による価格差はありますが、鉄製自転車はあらゆるジャンル、大小さまざまなメーカーが作っていることから、使い方に応じた適切な価格を選びやすいです。
例えば日本一周など長距離のツーリングやキャンプライドをするなら、しっかりしたクロモリ鋼のフレームと、耐久性があり、壊れても修理が容易なパーツがついている20万円以上自転車がオススメですし、毎日の通勤のみの使用で5km以内の短距離で使うなら、10万円前後の自転車やシングルスピードの自転車もシンプルで使い勝手が良いものです。

 

 

 Brother CyclesのKEPLER フレームセットで14万円ほど、完成車にするなら30万円以上かかる自転車だが、通勤から長距離のツーリングまで使える性能は、使う人によってそれ以上の価値がある自転車になる可能性がある。

 

 

以上の3つが自分が初めてのスポーツ自転車に鉄製自転車をオススメする理由です。
単に移動手段としてだけでなく、永く愛着や執着を持って付き合える道具として自転車を選ぶなら、クロモリ鋼製など頑丈な素材で適切に作られた自転車に乗ってみるのはいかがでしょうか?

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